from:おかもと 【起業家.Lab】

先月話題になっていたノーベル賞の話でもしましょう。

といっても、ボブ・ディランの話ではなく・・

今年、ノーベル医学・生理学賞に選ばれた大隅良典さんの話。

 

彼が先月、自民党部会での講演で大学の研究環境が悪化していて

10年後、20年後にはノーベル賞受賞者がでなくなる

ということをおっしゃっていたそうです。

 

いわゆる基礎研究というのは、

すぐにお金にならないので

経済環境が悪いと真っ先に削られる予算なんだそうです。

 

この話を聞いて、

ある会社の社長の話を思い出しました。

まぁ、僕もその話を聞いたことがある程度ですが。

 

この会社は礼儀や清掃というような

基本的な人間性というのを重要にしていました。

なので、毎週会社の近所を掃除したり、

来訪してきたお客さんに対する挨拶を徹底していました。

 

そのおかげで、さまざまなところから

「A社の社員は素晴らしい」と声をかけられたそうです。

 

しかし、

「ただし!」とこの社長は付け加えます。

 

「その褒め言葉は半年前の社員に対するものだ」と。

「社長である私の耳元に評判が届くにはタイムラグがある」と。

 

社員の表情や教育状態などを総合して考えると、

そのタイムラグは半年くらいらしいです。

 

「割れ窓」理論ではないですが、

規律がキッチリしている会社は業績がいいです。

しかし、その規律を評判で計測しようとすると、

半年前の評価ですから指標にならないということです。
こういう規律って一度壊れると、

元に戻すのが恐ろしく大変なのは誰でもわかると思います。

その5倍以上の時間とエネルギーがかかります。

 

そして、

・マーケティングの仕組みを作る

・今のお客さんといい関係をつくる

・いい商品・サービスを届ける

・見込み客を獲得する

というのもこういう仕事に入ります。
今、目の前の売上をあげるだけなら、

マーケティングとかセールスのテクニックを

駆使すればなんとかなります。

 

でも、買ってくれたお客さんが満足しなければ

次回以降の購入はありません。

(これは、いわゆる「楽して儲かる系」の話に非常に多いタイプです)
さらに、今、必死に売りすぎて見込み客が入ってこなければ・・

売る相手がいなくなってしまいます。

 

カンタンに言えば、

今の売上のために将来の自社を破壊しているわけです。

 

これって冒頭の基礎研究と似ているな、と。

時間的に、金銭的に余裕がない時、

目の前のことに必死で、

ビジネスにとって必要な規律や将来への投資を後回しにしてしまいがちです。

結果、将来を犠牲にしてしまいます。

 

ビジネスは科学技術なんかよりツケが回ってくるのは早いものです

下手すれば2ヶ月もあればダメージがきます。

あなたのビジネスにとって長期的に重要なものってなんでしょうか?

 

どれだけしんどくても、

それを最優先できる仕組みを作りましょうね。

 

おかもと

P.S.結局のところ、

「呼ぶ」「売る」「フォロー」

この全ては、同率で優先順位なんてないってことです。